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お久しぶりです。findmanです。
「広く浅く物事を知る」をモットーにしてる俺の中での唯一の例外である家庭用ゲーム機の歴史の中で、案外知られていないプレステの会社が事実上倒産した話。をしていこうと思う。なお、まだまだ未熟な情報網と頭で書いてるわけだし、この業界はあまりにも奥が深すぎるから、間違いとかあったら是非指摘してほしい。
栄光のSCE時代
時は1993年、ソニーの子会社である株式会社ソニーコンピュータエンタテインメント(SCE)が創業。ここから、ゲーム機プレイステーションの歴史が始まるんだけど、今回は倒産の話がメインだから、結構端折って解説する。(今度は詳しく解説したいと思ってる)
そして、1994年に初代プレイステーションを発売し、今まで任天堂覇権だったゲーム業界で、その任天堂やセガを負かし覇権をとる。
さらに2001年発売のプレイステーション2で飛躍し、今なお破られていない世界一売れたゲーム機となっている。
このころのSCEは親会社であるSONYを逆に支える側になるほど売り上げており、SCEの社長であった久夛良木氏がSONYの副社長を務めるほど、SCEのSONYに対する影響力があったのだ。こんな栄光を手に入れたにもかかわらずなぜ事実上の倒産となってしまったのか、、?それについて、次の章で解説していこうと思う。
転落の暗黒時代
SCEは据え置きゲーム機では覇権をとったんだけど、いまだ携帯機は任天堂のゲームボーイアドバンスによって任天堂が首位だったから、SCEは携帯機の開発に乗り出す。それがこのクッソカッコいい2004年発売のPSPだ。
もうね、かっこよすぎてしびれちゃうよね。そんなことはともかく、こいつで携帯機でも覇権をとろうとしたんだ。当初はこのPSPを30000円で売ろうとしてたんだけど、任天堂が急にDSの価格を発表し、それが15000円とあまりに離れすぎており、さすがに性能差があるとはいえ、PSP一台でDS二台分はまずかったのか結局20000円で売り始めてしまう。
その結果ハードを売れば売るほど赤字が出る逆ザヤ状態になる(覚えといて、また逆ザヤしだすから)。そして、結局携帯機の覇権は任天堂の革新的なDSによって持ってかれてしまう。そしてさらに、2006年発売のPS3によってこの状況はひどくなってく。
(wow!! カッコいい!!)
で、この商業的には大失敗したPS3は何をしたのかっていうと、まず、開発費が糞高かった。なんとその金額3000億円!!これはPS2での売り上げの総額と同じくらいという。久夛良木氏の夢のマシンを作るため、特別なつくりになってるんだけど、そのせいで逆にソフトが作りにくいという、ゲーム機としてなかなかな欠点があり、ソフト数が増えなかった。
さらに、性能を詰め込みすぎたせいで、原価が10万円!!という、わけわかめな値なんだけど、もちろんこんな値段でゲーム機を売るわけにもいかないから、なんと50000円でこれを売り出すっていうね(これでも高い、、、)
原価の二分の一っていう悪魔的な逆ザヤに陥るんだけど、結局PS3を売って利益が出るのに3年かかったんだ、、、このせいで、PS2までの売り上げは消えて、毎年赤字を出してしまうこととなる。
訪れるとき債務超過の瞬間
そして、SCEは2010年債務超過に陥ってしまう。債務超過とは、簡単に言えば今SCEが持ってるものすべてを売り払っても債務すなわち借金の額のほうが多くなってしまって、借金が返せなくなること。これによってSCEは2010年12月24日、ネット事業をSONYに渡すという名目上、事実上倒産した。どういうことかっていうと、下の画像を見てほしいんだけど
となり、大企業SONYの力業で、なんとか債務をなくしたSCEは再開できたんだ。
VITAで復活を図るも
これで、SCEも安泰だね☆ってなることもなくいまだにPS3、PSPが売れずにいたんだ。そこで、2011年、ソニーの英知を集結して作ったゲーム機、PSVITAにすべてを賭けることになる。
(やっぱVITAは初期型のデザインが一番スコだわ、、、)
このVITAでは、3G回線を使えるようにしたり、メール機能の導入やブラウザ機能などを強化し、PSPよりもマルチメディアとして強化されている。さらに、性能もかなり高性能になっており、発売前は同年発売の3DSより「売れるんじゃね」ってすごい言われてたんだ。
でもふたを開けてみれば、中途半端な性能のせいで、PS4、PS3の劣化同時発売が多数出たり、マルチメディアは当時台頭してきたスマホ君で十分な訳で、全然売れなかった。挙句の果てには、PSPを支えたモンハンも3DSに行ってしまって、PSVITAを支えれるビックタイトルがなく、世間からは「ギャルゲー専用機」「マイクラ専用機」「リモプ専用機」といわれる始末。
そんな結果になり、ずぶずぶと赤字経営を続けていたら、いつの間にか債務は最初の倒産の7倍の700億円ほどに。完全な経営ミスでおこったこの債務超過は、さすがに株主も大激怒したそうな。とはいえ、ゲーム事業はまだ残し続け、そしてPS4から大逆転していくけどそれはまた別のお話。
SCEがなくなる日
そしてついに、SCEがなくなる日がやってくる。説明すると、SCEとネット事業をやっているSNEIがSIEという新しい企業に新生したんだ。なぜこんなことが起こったのかというと、大きな理由としては「日本のコンシューマー事業」の縮小なんだ。
日本はほかの国と違い、爆発的にスマホで遊べるソシャゲが人気になってことによって、著しく日本の家庭コンシューマー事業が縮小し、ゲームの発売日が欧州や米国のほうが早くなったりしたんだ。
そして、日本から外国の市場を重視するためSIEへと変わり、本社が東京からアメリカに置き換わった。そうした理由から、SCEという名前のプレイステーションを支えた企業はなくなったんだ。
まとめ
自分はゲーム業界がすごく好きだから、できるだけ間違いがないように結構調べたから、今までの記事で一番時間かかったと思う。でも、すごい楽しかったから、今度はもっと詳しくこの世界について語りたい。個人的に、事実上の倒産まで行ってしまった理由はマズイことが何度もつながった事と、任天堂がWii、DSで復活したからだと思ってる。ということで、変なとこあったら連絡ください。
また会いましょう。
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(追記 2020年10月23日、記事の題名では二回倒産したとなっているんですが、記事内ではあたかも一回しか倒産していないような書き方になってました、、、すぐに修正させてもらいましたが、また不備があったら伝えて。ひでえミスやね、、、)
(追記 2021年1月31日 伸びてる記事だからリライトするかって思ったら死ぬほど誤字脱字が多くてこんな記事を晒していたのかって思って恥ずかしかったです、、、)