お久しぶりです。findmanです。
現在うちのブログでは異例の週2投稿を行っており、それによって慌ただしく書いてはいるんだけど、質はもちろん落とさず読者が楽しめるような記事を書いていきたい。
と、話はおいておいて今回は「3DO」というゲーム機を解説しようと思ってるんだけど、知ってる人いるのかな、、、、
てことで今回は基礎的なところから解説していこうと思う。
(正直3DOをやる前にPCエンジンとかネオジオをやるべきかと思ったが偶然思いついたのがこれなのでしゃーなし)
なお、前回の解説はコチラ。ぜひ見てね
3DOってなに? まずは簡単な説明を
そもそも3DOっていうのはアメリカの「3DO社」が1993年に作ったマルチメディア機の統一規格なんだ。
「マルチメディア機」ってなんぞやってなると思うんだけど、これは複数の種類の違う情報(メディア)をひとまとめにして扱える機種っていことで、
例えばスマホでは「動画」や「音楽」「ゲーム」など種類の違う情報を扱えるよね。そういうのがマルチメディア機なんだ。
そして、この規格である「3DO規格」は3DO社自身でそれをつかったハードを作らなかったんだ。
じゃあどうしたのかって言うと、3DO規格のライセンスを電機メーカーに与えて、その会社が作った3DO規格の製品が売れるたびに収益が入るっていうロイヤリティ収益によるビジネスを行ったんだ。
そのため、3DOのハードは複数の会社から出ている状態となっている。
次はゲーム機としての3DOについて解説を
3DOは最先端を行く3Dゲーム機
ゲーム機としての3DOは当時最新だった32bitのCPUを搭載しており、また初代プレイステーションやニンテンドウ64よりも発売が早く、3Dポリゴンに大きく力を入れていたことから、3Dゲームが早くに遊べる次世代機として注目されていたんだ。
では次に「3DO規格」を持つゲーム機を紹介していこうと思う。
松下電器の 3DO REAL
まずは松下電器ことPanasonicからの「3DO REAL」
3DOと言ったら多くの人の頭にまず思い浮かぶのはこの機種だろう。 それもそのはずこの3DOに一番力を入れていった企業で、3DOの知名度がある程度ある理由は松下電器が世界的に大きく広告を行ったからなんだ。
また、1994年にはアーケードでの人気が高く、家庭用ゲーム機への移植が初の「ストリートファイターⅡX」が出たことによる需要を意識し、廉価版の「3DO REAL Ⅱ」を発売した。
三洋電機 3DO TRY
こちらは発売されてんだー程度で3DO REALと比べ知名度は殆どないんだ。
Goldstar(LG)3DO ALIVE
続いてはLG(旧Goldstar)が発売していた「3DO ALIVE」。こちらは韓国や北米などの海外のみで発売されており、日本での知名度は皆無。
また、こちらの機種にも後継機がでており、それがこの「3DO ALIVE Ⅱ」。こちらは韓国のみでの発売であったことなどが理由で、最も希少な3DOと言われているんだ。
3DOはどうしてマイナーなの?
さて、ここからは3DOがマイナーな理由、失敗してしまった理由を上げていこうと思う。
それは以下の理由だ。
- ハードを高く売らなければいけなかった
- ソフトの弱さ
- ゲームにとどまらないが故の欠点
ハードを高く売らなければいけなかった
このゲーム機はさっき話したとおり、3DO社からライセンスを受けて作っているんだけど、その3DO社はサードパーティ(ゲームを作ってくれる企業)の誘致も行っていたんだ。
当時ゲームハード業界の大手であった任天堂、セガよりもライセンスを安くすることによって多くのサードパーティを集めることができたんだ。
ただ、ここに問題があって、ゲームハードを作る会社の稼ぎ方の基本形が
「ゲーム機本体を赤字覚悟で売って、自社ソフトの売上やソフトのロイヤリティ収益で稼ぐ」
というものだったんだけど、この方法をハードを作る松下電器などは、3DO社がサードパーティのロイヤリティ収益を得ているせいで行えなくなっているんだ。
そのためハード単体で利益を出す必要があり、当時最先端の性能なだけあってとても高い値段設定となってしまったんだ。
ここで、3DOの値段と他のゲーム機の値段を比べてみよう。まず、「3DO REAL」の発売当時の価格は54800円。そして、当時人気だったスーパーファミコンは定価25000円。また3DO REALの翌年に発売された初代プレイステーションは39800円と3DOがゲーム機としてかなり高額だったことがわかる。
これが失敗した理由の一つだ。
ソフトの弱さ
3DOは本格的な3Dが可能となった初のゲーム機であり、またフルカラー動画に初めて対応したゲーム機でもあった。また、当時の主流である「ROMカセット」よりも容量が多い「CD ROM」を使用していることから、次世代のゲーム体験ができると大きく話題になったんだ。
しかし、蓋を開けてみればローンチのゲームの多くがムービーを多用したものであり、期待はずれとなってしまった。
また、日本においても3DOの多くのソフトは「洋ゲー」と呼ばれる海外製のものであり、当時の日本での洋ゲーの評判もよくなかったため、大きく売れることはなかった。
更に、3DOと同等やそれ以上の性能を持つの3Dゲーム機である初代プレイステーション、セガサターンが発売されていしまい、それらが3DOより安価であったことから、3DOの強みである「3D表現」はすぐに使い物にならなくなってしまった。
また、3DOの業績が悪化することによってサードパーティが他のゲーム機に力を注ぐ様になり、サードパーティの減少を招いてしまう事となり、ソフトの魅力は大きく無くなっていった。
ゲームにとどまらないが故の欠点
最初に説明したとおり、3DOはマルチメディア機として展開していたんだけど、それが逆に仇となってしまったんだ。
例えば、ゲーム雑誌ではマルチメディア機と唄っていたことであまり取り上げられなかったんだ。
また、3DOをヨーロッパへ輸出する時、「情報家電」として関税がかけられることでゲーム機として売るよりも高い関税がかかってしまったんだ。
そんなことが仇となって1997年に3DOに対するすべてのプロジェクトが終了することとなるんだ。
最後に
このゲーム機のようにならないための策は以下。人生の反面教師に3DOはなります。
- 中途半端は良くない。分野を集中させる
- ハードよりもソフトを重視
ここまで解説してきたんだけど、個人的には3DOは結構好きなゲーム機で、機会があれば「Dの食卓」を3DOでやっってみたいところ。
なお前回の「マイナーゲーム機解説」はコチラ
じゃ。
参考、引用、画像借用元
https://ja.wikipedia.org/wiki/3DO