お久しぶりです。findmanです。
こないだ巷で話題の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を見てきたので、今回はエヴァ歴が1年未満の俺だから話せる感想を書いていこうと思う。
ネタバレしかないので、未視聴の方は注意してくれ。
(今回は俺の主観しか混じってない超個人的な意見です。エヴァに対し様々な意見があると思いますが、コレも1つの見解だと理解していただけたらと思います。)
- 俺とエヴァの出会い
- 序を見て神作だと確信する。
- 衝撃と興奮を与える破
- シームレスに見るとQの展開に納得できた。期待がなかったから。
- 旧劇を見ながら、初めて「エヴァを待つ」
- Air、まごころを君にを見て新しい扉を開く
- みんなの期待に答えた終わり方。シン・エヴァンゲリオン
- 終わりに
俺とエヴァの出会い
俺が「エヴァ」という作品と出会ったのは去年、つまり2020年の4月。当時はコロナウイルスによって緊急事態宣言が出されてて、俺は長い休みに入っていたんだ。
それで、4月の後半あたりの日、毎日のようにYoutubeを開くと、おすすめ動画のところに「ヱヴァンゲリヲン新劇場版 序」の動画が出ていたんだ。
当時、株式会社カラーの公式チャンネルから、コロナ渦を乗り切ろうという応援なのか、序破Qの新劇の三部作がフルで無料公開されていたんだ。
俺はその時のエヴァの印象は「年末になると曲だけやたら流れるアニメ」というあまり良くない印象だったんだ。昔のアニメをいつまで引きずってるんだまで思っていたこともあった。だが、見ないで批判するのは良くないし、ココまで有名なんだからさぞかし面白んだろうと思って、序をまず見だしたんだ。
序を見て神作だと確信する。
「ヱヴァ序」を見て確信したのはエヴァというアニメは神作品であること。序ははじめからラミエルを倒すまでが内容なんだけど、エヴァの中でも王道な少年マンガっぽいストーリーなんだ。
主人公である碇シンジくんが、エヴァの操縦や周りの大人達に慣れてきて、ヒロインである綾波レイとともに強大な使徒であるラミエルを倒す。序のストーリーはトラウマ要素が少なくて、単純に面白いアニメだと思った。
そして、その10年以上前のアニメとは思えないきれいな作画に驚いた。旧から見ているファンからすれば、序は旧作の序盤のストーリーとほぼ変わらないし、ただのリマスターに見えたかも知れない。でも俺的には旧のストーリーを知らないのもあって、めちゃくちゃ面白かった。
衝撃と興奮を与える破
序を見終わった興奮を残したまま破を見始めた。破は俺の大好きなキャラであるアスカの来日から始まり、迫力あるエヴァ3体での疾走や世界観を感じさせる水の浄化施設への見学など、序から更に話を深く掘り下げられていて、見ていてどんどん深みにハマっていった。
そして、アスカの搭乗した3号機の暴走はBGMも相まってトラウマになった。BGMに小学校の音楽で聴くような曲を出してくる選曲センスは異常。その異常さが、より恐怖感を引き立たせてたんだ。
旧劇を見ている人たちの「あれ、トウジじゃなくてアスカが乗るってことは。。。」っていう気持ちは体感できなかったけど、なにも知らないまま見れたのはそれはそれでよかった。
最後の綾波を助けてサードインパクトを引き起こすシーンではシンジくんが立ち直って主人公的な活躍をするのが最高に気持ちよかった。そんな感じでボルテージマックスになりながら、シームレスにQを見始めたんだ。
シームレスに見るとQの展開に納得できた。期待がなかったから。
さて、そのまま見たのは賛否両論の「Q」。しかし俺は普通にQの「めっちゃ時がたっていました」という内容に納得できていたんだ。おそらくその時はエヴァを見始めて1日も経ってないし、間を全く開けてなかったから、エヴァに対する期待感と言うものがなかったからだと思う。
つまり、破をリアタイで見て、Qを待った人は破の後の展開を強く期待していたんだと思う。旧劇とは大きく異なった、シンジくんに希望が持てそうな展開だったから。で、そんな期待があったからこそQの唐突な展開に困惑してしまったんだと思う。
俺がもし何年もQを待って、高い映画料金を払って見に行ったのならQの展開には否定的になってしまっていたかも知れない。
だが、俺はシームレスにそのまま見たことで、「エヴァとはこういうものだ」とか「エヴァへの期待」っていうのが自分の中に形成されていなかったから、Qの展開にエヴァとはこういうものなのかと納得して、楽しんでみることができた。
個人的には第13号機はエヴァで1,2を争うデザインだと思う。
旧劇を見ながら、初めて「エヴァを待つ」
序破Qを見て俺はどっぷりエヴァにハマってしまって、その日からしばらくの間友達にエヴァを見ろと催促する日々が続いた。それで、序破Qの考察動画を見ていく中で、旧劇版のと序破Qに結構な違いがあることを知った。
当時シン・エヴァは6月に公開される予定だったのだが、コロナによって未定に延期し、俺は待っている間せっかくだから旧劇を見ようと思った。
そして、見ていて「なんでいつまでも残酷な天使のテーゼをTVで流し続けているのか」ということに納得した。あれ程の独特な世界観を持つ神アニメはないだろうと思った。毎話見るごとに流れるこの曲。毎話飛ばさず気づけばOPを見てしまっている。曲が本編にあっているのが大きいし、ほかにもOPの映像表現にも惹かれた。パッパと切り替わる映像がかっこよすぎて、20年以上前の作品だということに驚かされる。
また、異様に作画のレベルが高いことにも驚いた。エヴァとサキエルとの最初の戦いは今そのまま放映しても十分通用するレベルだと思う。
そして、最終話に向けて不穏になっていく本編。綾波が人間でなかったことや、アスカの精神が病んでいくなど見てて面白いんだけど、恐ろしかった。そして、最終話2話。精神世界での会話で「おめでとう」エンドになるんだけど、これが理解できない。使徒との戦いを全てほっぽりだして終わって、マジでビビった。これは当時すごい叩かれるわけだ。ただ、この終わり方を見て、制作陣は本当に作りたい最終回を作れたのではとも思った。そして、エヴァとはこういうものなのか、とだんだん理解してきたんだ。
Air、まごころを君にを見て新しい扉を開く
「Air、まごころを君に」はTV版の最終話を作り直したもの。TV版の最終話2話は精神世界の話ばっかりしてるんだけど、今作ではちゃんとエヴァの世界の終わりを描いている。で、俺が1番衝撃を受けたのは気持ち悪いという終わり方ではなく、実写シーンの方だ。
この映画では終盤の部分に映画の客席やネット上でのエヴァに対する書き込みなど、現実を写した実写シーンが出てくるんだ。その奇想天外さにすごく驚いたし、この様な表現技法をアニメ映画で使うのかという衝撃が俺の中に走ったんだ。
なにか、言葉に出来ないような気持ち悪さ。それがこの映画を見てて思っていたこと。でも、この映画は嫌いじゃない。ただ、エヴァという作品の終わり方が「気持ち悪い」というのはかなりむず痒かったと思う。だからこそエヴァのファンたちは新劇が出るときに感動したんじゃないんだろうか。もうあの終わり方を見なくて良いのかと。
そして、それを叶えてくれたのがシン・エヴァじゃないだろうか。
みんなの期待に答えた終わり方。シン・エヴァンゲリオン
多くの人は今までエヴァの終わり方とは違い、きれいな終わり方、ハッピーエンドを求めていたと思う。
そして、このシン・エヴァでは、庵野ワールドが全開しながらも、エヴァとは思えないような小綺麗さで終幕を迎えたんだ。俺はこのシン・エヴァで、初めて「エヴァを待つ」ということになったんだけど、待てば待つほど、ハッピーエンド出会ってくれとか、まともな終わり方であってくれとか考えるようになってきたんだ。
だからこそ、シン・エヴァの終わり方、実写エンドはエヴァっぽくありながらも、新しい世界で生きていくシンジくんに希望が持てた。
あと、父親との対立のシーン、13号機と初号機が戦うシーンは庵野監督の趣味が詰まっていて、特撮好きである俺も興奮モノだった。
そして、One last kissを聞きながらエンドロールが流れていくとき、エヴァが終わってほしくないという気持ちが爆発して、1年未満の付き合いながらも泣いてしまった。このときは旧劇から追いかけていればなと感じた。そして、終わったと思ったその瞬間、Beautiful world で俺はもう号泣。粋過ぎませんか?
終わりに
てことで、俺とのエヴァの関わりを走り書きしてみた。文はめちゃくちゃになってると思うけど気持ちが走っちゃったから許してね。書いてて思ったことは、「Air,まごころを君に」は本当に色んな意味ですごい作品なんだなと。
てことで、めっちゃ「Air,まごころを君に」を見たくなったんで見てきます。実写パートがやっぱり一番好きです。
じゃ。