お久しぶりです。findmanです。
さて、今週2本目の記事では、ゲームハードの「ターゲット層」について考察をしていこうと思う。
かなりマニアックな内容になると思うし、俺の主観がかなり入り交じると思うので、話半分にでも読んでみてくれるとありがたい。
というとこで早速見ていこう。
Nintendo switchのターゲット層は?
最近急に「有機EL」モデルを出してきた任天堂のSwitch。
このSwitchのターゲット層はズバリ「ライトユーザー」だろう。
任天堂は過去に64、ゲームキューブというゲーム機を発売していた頃、どのメーカーも性能を重視しすぎたゲーム機を開発しており、複雑化するゲームにライト層が離れ、コアなゲーマーだけが残るという、新規のユーザーがとても参入しにくい業界となってしまっていた。
そのため、ゲーム業界全体の低迷が問題となっており、各企業にはこれからどうするのかという選択が迫られていた。
そんな中、任天堂は代表取締役である岩田社長を中心に、ライト層や今までゲームをして来なかった層に向けたゲームを作ろうという流れになり、その結果生まれたのがご存知「ニンテンドーDS」や「Wii」なわけだ。
任天堂はそんな変革期以降からは、ゲーム機の性能よりもユーザーに「新しい体験」をさせることに力を入れている。
そして、その考えはSwitchにも受け継がれており、俺達は携帯ゲーム機と据え置き機の融合という新しい体験をすることができたんだ。
てことで、このNintendo Switchのターゲット層はやはり普段はゲームをしない層や、ライトユーザー層だろう。
PS4、5のターゲット層は?
発売前の熱狂の割にはあまりニュースを聞かないPS5、そして前世代機のPS4。これらのゲーム機のターゲット層はズバリ「ヘビーユーザー」だろう。
プレイステーションシリーズは過去にゲーム機の機能だけでなく、CDの再生といったマルチメディア機として推し進めてくことで、日本で初めて任天堂から覇権を奪うことに成功した。そして、この考え方は現在でも変わらず、Switchと違ってゲーム以外の様々なサービスに対応している。
そして、ソフト面の話なのだが、かつては数多くの自社IPでライト層にも受ける「IQ」や「パラッパラッパー」といったゲームを出していたのだが、PS2からは、多くの自社IPのゲームが開発されなくなってしまった。
また、PSシリーズはかなり性能に力を入れているハードを多く出しており、コアなゲーマーをメインとしているのがわかる。
この雰囲気が一層強まったのは任天堂がライトユーザー向けに方針転換してからだろう。
ライト層に関しては完全に任天堂の圧勝であったが、それはつまりヘビー層には任天堂のゲーム機がかなり合わないということだ。
そこに、PS4がヘビーユーザー向けとして出ていったことによって、ゲームのプレイヤー層での棲み分けがなされた。
そして、PS5でもそれは変わらず、性能の向上に大きな力を入れており、そういった性能面での新しい体験をユーザーが感じられるようになっている。
ターゲット層による2社の戦略の違い
さて、ここまでで任天堂とSIEのゲーム機のターゲット層の違いを見てきたわけだが、二社ともやはりそのターゲットに合った戦略を展開している。
ということでその違いを色々見ていこう。
ユーザー切り替えの仕方
実は今回の記事はこの話がしたいなというのがきっかけで書き始めてたりする。
まあそれはともかく、この例をまずは見ていこう。
Nintendo Switchの場合
スイッチではゲームを起動するごとにどのユーザーを使うかという画面が出現する。なぜこんな面倒くさそうな仕様にしたかと言えば、それはSwitchがライトユーザー向けであるからであろう。
基本的なライトユーザーの特徴として、プレイ時間が短かったり、大人数でのプレイが予想される。また、家族で1台のスイッチを使用するという場合も多々あると思うので、ゲーム毎にユーザー切り替えの画面を出すことで、スムーズにゲームプレイヤーの変更が行えるようになっている。
PS4,5の場合
(https://shifa-channel.com/ps4-sabuaka-sakusei/)
この画面のようにPS4起動時にユーザー選択画面が出てきており、Switichに比べホームメニューのユーザーごとの独立性は高い。
このような理由としても、やはりターゲット層への配慮が挙げられるだろう。
PS4のプレーヤーは一人で長時間のプレイが予測されるため、ゲーム毎ごとに確認するほどプレイヤーの変化は起きないと思われる。
CMの作り
Nintendo Switchの場合
任天堂のCMは、やはりライトユーザーやゲームをしない層に対して興味を惹かせるように作られている。
上のCMの中なら、若者に人気なYoasobiを起用していたり、また、CMがゲーム内容主体ではなく、Switichと日々の暮らしの共存を主体としているところも大きいだろう。これはやはりSwitichの強みである「いつでもどこでも誰とでも」を端的表したいい表現法だ。
逆にマイナスな点を上げると、ゲーム内容を表に出したCMが少ないことから、ゲームを主な目的とするヘビーなユーザーにはあまり有意義でないCMである。
とはいえ、そのようなユーザーは自分でネットなどで新作情報を仕入れているだろうし、TVで大衆向けに流すCMとしては、Switichの強みをしっかり表した、とても良いものではないのだろうか。
PS4,5の場合
こちらはPS5の発売前や、発売当初のCM。
ハリウッド映画さながらの高品質な映像に仕上がっており、やはりコアなゲーマーが求めているようなCMだ。
そして、Switchとは違って、PS5はTVCMがとても少ない。その変わり、PS5やPS4のソフト単体のCMはかなり流れている。こういうゲーム内容をメインとしたCMを流しているところも、Switchとの大きな違いだろう。
余談だが、個人的に下のCmはYoutubeで流れてきたときスキップせず見てしまったほど好きなCMだ。シチュエーションの面白さと完成度の高さが気持ちいい。
終わりに
記事の文字数が多すぎてもあれなので、今回はこれくらいにしておく。
こんな感じに、ゲームハード会社は自分たちのターゲットにマッチした戦略を行っており、とても面白かった。
なお今回は取り上げなかったXbox Series X,Sについては、後日にでも単体の解説でもあげようかなと思っている。
てかXboxに関してはゲハ以上にサービスが素晴らしいのだが。日本では全く話に上がらないので、そんな読者が知らなかった情報を提供していけたらなと思う。
今回はここまで。
じゃ。
夏休みにやるゲーム探してるんでおすすめあったらDMにでも言ってください、、、