お久しぶりです。findmanです。
先週はテスト約2週間前で勉強頑張ってたんですけど、一週間前になって見事燃え尽きてしまい、今ブログを書いているわけです。て事で今回は、前回の続きである「ゲーム機の歴史 PSP vs DS 後編」を書いていこうと思う。
前篇はコチラ↓
両者の発売!
DSは12月2日、PSPは12月12日に発売した。発売前にはそのDSの異質さに、「携帯機でもSCEの天下か、、、」と思われていたのだが、その状況は一変。2004年から2005年3月のまでの発売台数ではPSPはDSに大差をつけられている。その理由は以下。
- DSの路線の大・大成功
- PSPの供給不足
DSの大成功
その奇抜な見た目から、売上は見込めたいと思われていたDS。しかし、蓋を開けてみれば発売約三ヶ月で国内で200万台もの売上を記録した。
やはりその理由としては、DSのこの奇抜さが「ライト層」にうまくヒットしたからだろう。DSではタッチ操作を利用した新しいゲームである「Nintendogs」という犬とのふれあいを目的としたゲームや、「脳を鍛える大人のDSトレーニング」という大人向けの知的なソフトが発売され、ライト層にあたる様々な人のニーズに合うソフトを出すことができた。
また、子供世代からすればPSPと比べ「マリオ」や「カービィ」といった有名で可愛いキャラが登場するゲームが多く出ており、無線によるローカル通信も簡単にできる様になったので、そこのシェアも得る事ができた。
更には、従来のゲームユーザーからすれば、ローンチタイトル(ゲーム機の発売日に発売したゲームソフト)に「スーパーマリオ64DS」を発売することで、PSPに対抗できる性能があるとアピールし、そのマンネリ化を破るような新たなゲーム体験に魅了されたはずだ。
PSPの供給不足
一方PSPでは、多くの需要があった一方その需要に答えられないでいた。理由は簡単で、DSに対抗するため急遽製造し、すぐに販売を始めたため発売前にたくさんの準備数をできなかった。また、PSPは当時最先端の技術を多く集めていたために、1台製造するのにかなりの時間がかかってしまった。
それに対してDSは「枯れた技術の水平思考」(旧時代の枯れた技術をアイデアで新しく生まれ変わらせる)による考え方を利用した設計を行っている。その例としてはDSの主なアピール部分である「タッチパネル」だ。この技術は過去に先端技術として開発されたものの、有用な使用法がなかなか生み出されず、製造費だけが下がっていった。そこに目をつけた任天堂は、ゲーム機にタッチ操作という革命的なアイデアを生み出し、この安価に手に入るタッチパネルを使用してDSを作り上げたのだ。
両者の躍進
ポケモンでさらなるスピードアップを遂げるDS
急速なスピードで普及していったDSは、ポケモンの発売でさらに勢いを増していく。2006年には最近リメイクが発表された「ダイヤモンド・パール」が発売。ポケモンシリーズという怪物の登場により、DS市場の熱は高まる。
ポケモンシリーズの凄まじさは第一作目の「赤、緑」からで、当時発売からかなりの年月がたち売上もドンドン落ちていっていたゲームボーイが、このたった一作の発売で持ち直したくらい。それからポケモンシリーズは新作が発売されるたびに、そのハードの売上は大きく上昇しているんだ。
更にこのDSではポケモン発売以前にライト層を多く獲得していたこともあって、凄まじい爆発力を見せることに。その結果、ダイヤモンド・パールは世界で約1700万本もの売上を記録し、この売上は「ソード・シールド」に続く歴代4となっている。
なお、他にもDSの売上を支えたソフトとしては、久しぶりの2Dアクションの「Newスーパーマリオブラザーズ」や「マリオカート」、またカービィシリーズやゼルダシリーズなど様々なビックタイトルが存在している。
また、DS本体では新たに「DS lite」が発売された。
従来のDSとは打って変わって、薄さ、軽さ、そしてデザインのスタイリッシュさ、おしゃれさに磨きがかかっており、老若男女問わないとても良いデザインに仕上がっている。それでいて値段は変わらないんだから、超爆売れ。品薄状況になった。
モンハンで逆転を図るPSP
一方のPSPを支えたゲームはなんと言ってもモンハンただ一つだろう。下のPSPソフト売上ランクングを見てみよう。
これを見れば、いかにPSPをモンハンが支えていたのかがわかる。
ランキングの上位4作品はすべてモンハンで埋められ、更にミリオンヒットした作品はモンハン以外には「ディシディアFF」しかない。
モンハンシリーズはもともとPS2で展開されたカプコンのハンティングアクションゲームであり、PS2時代ではオンラインプレイを大きな要素として取り入れたものの、当時はネット環境がまったく浸透していなかったこともあり、コアなゲームファンに密かに売れたほどにとどまった。
しかし、ハードをPSPに移し、ローカル通信を主軸においたことで一変。友達で集まってモンハンをするというプレイスタイルが中高生を中心に大きく広まった。
モンハンシリーズはなかなか骨太でコアなゲーマへ向けた作品であり、任天堂の方向性とは大きく食い違っていた。そしてそんな方向性は任天堂のライト向けゲームの増加のせいで骨太なゲームを求めていたゲーマー層、特に中高生や大学生に人気を集めた。
コチラもDS liteしかり、初期型と比べ薄く、軽く、そしてロードも早くなり、更にスタイリッシュに生まれ変わっている。
ポケモンとモンハンは相容れないのか?!
DSとPSPをそれぞれ牽引するゲームである「ポケモン」と「モンハン」。両者は「モンスターを捕まえる」と「モンスターを狩る」という方向性、デザイン、ターゲットなどまるで正反対を行っているようなゲームだが、この両者は相容れないのか。
実はこの2本は正反対が故に、きれいにかぶることなく共存を果たしている。例えば、ポケモンをやるそうとしては主にゲームを初めてやるような小学生層やライト層、そして、奥深い戦略で大人でも楽しめる作品だ。そしてモンハンをやる層は主にゲームに慣れて、友達と多くの時間を過ごす中高生や大学生、また、ゲームに慣れたゲーマーそうだ。
と、このように両者は同じ層を取り合わないので、うまく共存することができたのだ。
DSとPSP勝負の行方は?
そして任天堂の携帯機での覇権の死守の結果と、SCEの挑戦の勝負の行方が決まった。
販売台数
まず販売台数なのだが、それは以下。
DS (世界 約1億5000万台)(国内 約3200万台)
PSP (世界 約7500万台) (国内 約1900万台)
国内、世界においても、任天堂が勝利している。
DQナンバリングはどっちに?
そして、日本では「ドラクエナンバリング新作が出るハード=覇権」という方程式があるのだが、それについてはどうだろうか。
DQナンバリングはなんとDSに発売された。今までが据え置き機での発売だったので、之はとても異例であった。
DSとPSPのその後
最後にDSとPSPのその後を見ていこう。
まずDSは「ライト層」を中心として展開していったわけだが、この考えは次世代据え置き機である「Wii」に引き継がれ、コチラも凄まじいヒットを飛ばしていた。wiiリモコンというこれまた誰も思いつかないような大胆な操作方法を私達に提供してくれた。そしてこのハードでは同世代のPS3、XBOX360を圧倒して覇権の座を手に入れたのだ。
またDSの後継機として3DSが発売され、このゲーム機もまた息の長いゲーム機となり、無事Switchまでバトンを渡してくれた。
次にPSPだ。
SCEではPS3を発売するも「セル構想」の失敗や「逆ザヤ」、「生産不足」等様々な問題を抱えており、負債がどんどん溜まっていく一方であった。そしてついに、SCEは事実上の倒産をしてこととなる。
それについて詳しく知りたい方は、以下の記事を絶対読んでほしい。
それでなんやかんやあって(ココも上の記事で解説しております!!)SIEとして再生を図るんだけど、PSPの後続のPSVitaがコケてしまう。
理由は様々あるんだけど、個人的に一番でかかったのはモンハンを取られたことだと思う。実はPSPを支えてきたモンハンシリーズなんだけど、「モンハン3」をWiiで発売して以降、任天堂ハードへの鞍替えをしてしまい、Vitaに主力のソフトがいなくなってしまうことに。いろいろとVitaは努力するものの、結局「ギャルゲ専用機」と言われるまでになってしまい、SIEの携帯機市場は失敗。現在は事実上の撤退をしている。
最後に
てことで二回に渡り、PSPとDSの争いをまとめてみた。やはりゲーム系は書いていて楽しい。何か不備がありましたらお伝え下さい。じゃ。(P5Rをやりたいので早く終わらせたかった、、、)
前回の記事はコチラ
参考、引用、画像借用元
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/0412/07/news064.html
https://allabout.co.jp/gm/gc/215553/2/
https://entamedata.web.fc2.com/hobby/game_rank_psp.html