お久しぶりです。findmanです。
実は先週、記事を3本ぐらい投稿しようかなと思っていたんだけど、このゲームをしてたら時間がなくなってしまった。
まあそんなことはおいておいて、今回は遅くはなったけど「ゼルダの伝説 スカイウォードソード」のレビューを行っていこうと思う。
総評
面白いけど、イライラ、理不尽な点は多々ある。ブレスオブザワイルドと比べてはいけない。
今作を発表したダイレクトを見直してたんだけど、その中で青沼さんは「ブレワイに通ずるところもあるのでぜひやってみてね。」と、ブレワイをゼルダ初見プレイとした層への購買を呼びかけていた。もちろん、商売でやってるんだから、「おすすめできません」なんて言えないわけではあるけど、個人的にこの言葉には疑問が残る。
ブレスオブザワイルドというゲームはゼルダシリーズのアタリマエを見直した作品で、時オカ以降のそれまでの作品と比べてみると、あまりにも毛色が違う。「これはゼルダのゲームなのですか?」と疑うほどだ。
そしてその乖離は、スカイウォードソードにも、もちろん現れている。
今作はブレワイの一つ前の作品なんだけど、従来のダンジョンクリアをメインとした一方通行でストーリーが進むモノだ。
そうなると、ブレワイのみプレイ済みのプレイヤーにとってはそのあまりの不自由さ、不便さに驚きを隠せないと思う。しかも、その様な被害者はSwitchで3Dゼルダシリーズをブレワイ以外出してなかったこともあり、多くいると思う。
そして俺も64版時オカを既プレイだったとはいえ、ブレスオブザワイルドを遊んでしまっていたわけだし、様々なサイトでも「ブレワイで入ったゼルダ好きは是非これやろう」って言われていて、それを鵜呑みにしてしまっていたので「スカイウォードソード」の不便さにいらいらが溜まってしまった。
てことで、具体的なレビュー内容を書く前に、まず言いたいこととしては、
「ブレワイ既プレイ勢はゼルダをブレワイみたいなゲームだったと思わないほうがいい。」
ということ。覚悟をもってスカイウォードソードに手を出してほしい。いいゲームではあるからね!
今作の魅力
そもそもこのゲームはWii終期に発売されたゲームの移植版なんだけど、細かい点で修正、強化が行われている。それが以下。
- 画質のHD化、60FPS動作。
- 二種類の操作方法、操作法改善
- 自動セーブの導入
- amiibo対応
画質のHD化、60FPS動作。
今作ではゼルダシリーズで数少ないHD,常時60FPSで動作している。そのため、SD画質だったWii版よりも画質は大きく向上し、動きもなめらかになっている。
しかし、一部のユーザーからは、SD画質のときのぼやけがなくなったことによって、絵のような独特の雰囲気のグラが悪くなったとも言われているが、Wii版未プレイの俺なのでどのように違ってくるのかはわからない。
二種類の操作方法、操作法改善
今作ではWii版のときの売りだったモーション操作をJoyコンで実現しており、携帯モード向けのコントローラー操作も存在する。どちらも一長一短な操作方法であり、任天堂のゲームにしては操作のチューニングがしっかりできていないように思われる。ただ、Switchに合わせて無理矢理にでもコントローラー操作もできるようにしたのは英断だと思う。
詳細は後ほど書きます。
自動セーブの導入
今作では各地にある鳥のモニュメントでセーブが行えるんだけど、付近を通っただけで自動セーブが行われるようになった。
このゲーム、特にモーション操作でプレイしていると、セーブの操作でいちいちカーソルを何度も動かさないといけないので、かなりイライラするんだけど、自動セーブにおまかせすることでその様なイライラはなくなる。
とはいえブレワイの様などこでもセーブはできないし、どこでも中断セーブすらできないので、その点はなかなか不便だった。現代のゲームに慣れすぎてるのもあると思うけど。
amiibo対応など
後は細かい所。Switchのゲームだからamiiboに対応していたり、他にもイベントのスキップが導入されていたりと、結構遊びやすく改善されている。
ただ!今作ではロフトバードのamiiboを持っていると空にいつでも戻れるんだけど、なんでそれを標準搭載しなかったのか!とは思う。
わざわざ空に戻るためにモニュメントまで戻るのは面倒だし、かといって其のためだけにamiiboを買うほどのものでもないので、結局ストレスがじわじわ貯まるだけの要素となった。
今作の操作性
続いては今作の操作性について語っていこう。
さっきも言ったとおり今作には2つの操作方法があるので、それぞれについて評価していこうと思う。
モーション操作
コチラはジョイコン2本を用いて、振ったりして操作するもの。確かにボス戦とか臨場感のあるバトルは楽しいけど、いちいち振るのは疲れるし、精度もクソ。
Wii版未プレイだからわからないんだけど、誤操作というか、誤反応というか、とにかくそういったものがとても多く感じた。
例えばこいつ。
この敵は口の開く方向とは逆に剣を振ることで倒せるんだけど、縦に振ったつもりでも少し斜めってうまく当たらない。すげーイライラする。
あと、爆弾を投げるか転がすかもモーションで操作するんだけど、誤操作しやすいし、時限製で素早い操作が求められるのでイライライラ。
更に盾。使いたいときに反応しないし、剣を振ったときに勢い余って反応してしまう。ゴミ。てかこのゲームの盾の使い所がわからん。
という感じで、モーション操作は楽しいんだけどイライラが溜まりやすい。特にブレワイのストレスの無さを感じてしまっているとかなり辛い。
もしかするとブレワイをやる前にやるべきゲームだったのかも知れない。
ボタン操作
俺の基本プレイはこっち。とはいえボタン操作とモーションとの割合は7対3くらいだったけど。
で、この操作の良い点は誤動作しないこと。モーションでためてたフラストレーションがこの操作方法ではなくなるのでそれがでかい。
とはいえもちろんデメリットも有る。モーションで行う剣の操作を右スティックに割り振ってしまったせいで、カメラ操作がL+スティックというかなり強引なものになっているので、なれが必要。
あと、コチラの操作でも盾が左スティック押し込みという使いにくいところにあるせいで、さらに盾の使用回数は低下。このゲームで俺が盾を使った回数はおそらく10回に満たないと思う。
というかんじで、どちらの操作方法にもメリット、デメリットがあるので、要所要所ごとに使い分けていくのがベストだと思う。
マップの狭さと自由度の低
続いてはこのゲームのマップについて。
このゲームでは拠点となる空にあるスカイロフトと、3つの地方が主な舞台となるのだが、今作ではそれぞれの地方に行くのに空を経由する必要があり、それぞれは地続きでない。
制作陣からしたら、空を追加したことでフィールドの移動が楽になったということなんだが、個人的には従来のようなシームレスな移動ができるようにしてほしいと思った。空ではロフトバードを操作するんだけど、それが結構操作しにくい。
また、この構造のせいで、マップがひどく小さく見えてしまうんだ。
例えるならモンハンW以前のいちいちロードを挟む移動みたいな感じで、全体を見れば大きいかも知れないが、それぞれが独立してしまっているので、小さく感じてしまう。
個人的には時オカよりフィールドが小さく感じたほどだ。
そのため、自分はこのゲームのフィールド散策の楽しさがあまり感じられず、サブイベントもこなそうと思えなかった。
そして、フィールドのギミックにつてだが、やはりブレワイとくらべてしまうと、、というところである。もちろん比べるべきでないのはわかっているのだが、やはり、同じゼルダの名を関する作品群の一部の故、比べてしまう。
今作のギミックは特定の場所だけ壁登れるとか、そういう「ゴーストオブツシマ」の壁登りとかフックみたいな感じのギミックなんだけど、ブレワイと比べるとどうしても物足りない。
しかし、今作ではフィールド上で使う道具の数がとても多く、それぞれに対応したギミックがおいてあるのであのギミックは何を使うのだろうと考えてみたりするのは楽しい。
とはいえ、フィールドが少ない上に、同じフィールドにストーリー上何度も行かなくてはいけないので、特に後半マップにおいての目新しさと言うか、興奮はなくなる。
ストーリー
はっきり言う。内容は薄い。
今作のCMでは、ゼルダ史において最古のものに当たるからなのか、ストーリーがすごい!みたいな言い方をしているし、様々なレビューサイトでもストーリーを絶賛している。で、俺はそれをみて重厚なストーリーを期待していたのだが、そこまでストーリーは厚くなく、やはりアクションシーンがメインのゲームなのかと強く感じた。
今作では基本的に「ゼルダを探す→救おうとするがどっか行かれる」という展開の繰り返しで、まあこれはアクションゲームでよくあるモノなのだが、これのつなぎがいかんせん薄く感じた。
例えば今作で強大な敵っぽく登場する「ギラヒム」。
謎の多そうなように描かれるが、結局はお邪魔キャラであり、裏も何もなく、特に掘り下げもない本当にただの舞台装置キャラでびっくりした。
もうちょっと使い方があっただろうとストーリーなんてかけない俺は思ってしまう。さらに、今作ではストーリー上、何度も戦う、ゴア・マガラみたいな敵がいるのだが、その戦闘が2回目以降は面倒くさくなってくる。ゼルダの正体も、いきなり語られて俺は「へー(無関心)。それで?」と思ってしまったし、ストーリーに置いていかれてる感は否めなかった。
もちろん良かったエピソードもある。リンクのライバルキャラみたいなリーゼントのやつの成長はすごい好きだし、3人の龍の性格もすごい好き。
ただどれも突拍子もなくて、少し戸惑ってしまう。
ただ、このゲームはゼルダ史の最初を書いているという作品の特性なのか、世界観やストーリーが神話っぽいんだ。
そうすると、少し強引な展開とかもそれを意識しているなら、、、とうなずける。ともかく俺が言いたいのはこのゲームはアクションゲームに変わりはないということ。
あとダウジングの「Wiiリモコンの昨日使うために無理やり詰め込みました」感はやばい。
誘導がわかりにくい!
で、これは完全に最近のゆとりゲームにばかり触れてきた俺の駄弁でしかないんだけど、やはり最新のゲームに慣れてしまうと、10年前のゲームでもすごい不便に感じてしまう。例えばミニマップがないだとか、ピンの指し方が癖あるとか。
そんなゲームはあまちゃんの俺には厳しいわけで、このゲームで盾を使うよりも多い回数攻略を見た。ほんとわからん。
BGM
最高!
今作を買う大きな原因の一つに、ニンダイで流れたスカイウォードソードのテーマ曲が心に刺さったというのがある。
今作はオーケストラを色んな所で使用してるんだけど、世界観、シーンとマッチしているし、めちゃくちゃいい曲なんだ。ゲーム音楽は、プレイしてこそその本質がわかるものだと思うから、この点では、おれはこのゲームをぜひ遊ぶべきだと思う。
バグも残ってた
このゲームでは、3つの地域でそれぞれイベントをこなして、在るものを集めるというストーリーがあってその場所はどこから回っても自由なんだけど、Wii版ではある回り方をすると進行不能になるというバグが有ったんだ。
で、今作では其の様な致命的なバグは修正されているはずなんだけど、俺のプレイでは其のバグの片鱗が現れていた。
俺はそのストーリーの時に自分の好きな順番で進んでたんだけど、2個目に行った場所で、起こるはずのイベントが怒らなかったんだ。で、ぐぐってみるとWii時代の致命的バグについて出てくるから大混乱。
結局もう一つを2個めに行って3個目に戻ってくることでなんとか解決したけども、なかなかひどいバグで怖かった。
最後に
てことで、今回はスカイウォードソードの総評をしてみた。
結局批判のほうが多くなってしまんだけど、投げずに楽しくクリアすることができたし、ココまでの苦を乗り越えた先のラスボス戦の面白さは異常だから、結局俺はこのゲームをおすすめする。
てことで今回はココまで。じゃ。
参考、引用、画像借用元
https://www.famitsu.com/news/202107/15227052.html
https://jp.ign.com/the-legend-of-zelda-skyward-sword-hd/53414/review/hd-wii