(2022年5月20日一部修正しました。)
お久しぶりです。findmanです。
春休みなんてものは存在しない生活を送っているので、ゲームはいまマリオ3dワールドで手一杯なんだけど、世間ではマリオカートのDLCの話で持ちきり。
てことで今回はそんなマリオカートの追加DLCについて解説していこうと思う。
この時期にDLCを出した理由
今回DLCが出たことがなぜこんなにも大きく取り上げられているかというと、それは8DXが発売から既に5年が過ぎていて、いつ新作が発表されてもおかしくないと思われていたからなんだ。
今までのマリカー作品のスパンを考えると、そろそろ9が出てもいい頃。
しかし今回、全く音沙汰のなかった8DXで、追加DLCが発表された。それはどうしてなのか、以下で考察してみる。
8DXのバカ売れ
マリオカート8DXは、wiiuで発売された8の移植作で8で出ていた有料DLCや、新要素であるアイテム2つ持ちなどを追加したソフトだ。
9へのつなぎや、スイッチ初期のソフト不足を補うために作られた作品ではあるんだけど、スイッチの大流行のおかげでこのソフトもバカ売れ。
現在スイッチソフトで第1位の売上を誇っており、今でもまだまだじわ売れが続いている。
せっかくそんなソフトがあるのに、9を出す必要があるだろうか、いやない(反語)
9制作の難しさ
また、もう一つ挙げられるのは、マリオカート9の制作の難しさだ。
8DXはある種マリオカートの完成形のような作品だ。このゲームには反重力、グライダー、2アイテム、カスタムの充実など、今までのマリオカートの集大成のような要素の充実さを誇っている。
そのため次回作となる9では、マンネリ防止の為、これまでのマリオカートとは大きく異なるゲーム性にしなければならないだろう。
そうなるとまったく新しいものをつくる挑戦になるので、制作はかなり難しいものになると思う。
さらに、そんなゲームができたとしても、8DXとすっかり変わっているので、スムーズな移行は難しく、人口の分散は免れない。
このような理由から、8DXでDLCを出すのが妥当だと踏み切ったのだろう。
DLCの概要
さて、次はDLCの具体的な内容について解説していこう。
①すべてのコースが過去作からの移植
②2500円という値段
③驚異の48コース追加
このゲームにはもともと48コース収録されているので、単純にこのDLCを買うことでコース数は二倍に。
しかも、8DXは新品で約5千円なので、単純にコスパが2倍になっている。
まじで頭おかしい。任天堂神!!
、、、って思う前になぜ2500円という価格なのか、この価格で48コースを実現できるのか、っていう話をしていこうと思う。
2500円の真意
このDLCを2500円という値段で出せた、出したのには以下の理由があるではないだろうか。
・8DXの延命&新規参入
・Tourの流用
8DXの延命&新規参入
さっきも話したとおり、現在8DXは発売から5年経過しているのに死ぬほど好調で、未だ衰えが見えない。
そこで、8DXをこれからも使っていきたいと思うわけだけど、そうなるとマリカー9待ち勢をうまく巻き込まないといけないし、8DXやめちゃった勢もできるだけたくさん復帰してもらいたい。
そこで、「48コース追加!」、「たったの2500円!」と、とてつもないインパクトの発表を行うことで、まずそのような層の目を引くことができる。
更に2500円というリーズナブルな値段のおかげで、8DXやめちゃった勢はもちろん新規勢も8DXのソフトと一緒に買いやすくなっている。
Tourの流用
現在スマートフォンで配信されている「マリオカートツアー」というアプリがあるんだけど、これもDLCに大きく関わってると思われる。
48コースを新しく作るとなると、途方も無い作業でとても2500円で買えるような代物ではないと思われる。
だが、実際に任天堂はそれを実現している。なぜできるのだろうか。
それは、おそらくTourでの様々な要素をDLCに流用しているからだと思われる。
現在Tourでは、多くのオリジナルコースや移植コースが存在しており、実は今回第一弾で収録されたコースのうち「ココナッツモール」と「きのこリッジウェイ」以外はすべてTourに登場しているコースなんだ。(第一弾配信後、Tourでココナッツモールが追加されました。)
また「チョコマウンテン」や「キノピオサーキット」はN64、7版の移植というよりは、Tour版をもとに作ってる感じが大きい。
特にチョコマウンテンでは、ツアーにおいて洞窟部分がN64版から大幅に変更された部分として挙げられるんだけど、DLCではこのTour版準拠に作られている。
つまり、この第一弾、8コースも追加ですごい大変そうに思われるんだけど、6コースはTourからほとんど変えていないので、グラやバランス調節だけで済んでいるというわけ。
さらには、「ココナッツモール」はWii版よりかは7版をもとに作ってる感じで、こちらも労力は全く新しいコースつくる程ではないだろう。
ただ、ココナッツモールは7版からも結構な変更が入っているので、第一弾の中ではかなり力が入っていると思われる。
そして、おそらく一番力が入っているというか、労力が一番かかっているのは間違いなく「きのこリッジウェイ」だろう。
このコースはDS版以降、一度もリメイクされておらず、今回のDLCが初となる。
また、DSのグラをそのまま持ってくるなんてとてもできないから、DS版のコースをもとに1から組み立てないといけないからだ。
DLCの懸念点
さて、ここまでDLCを出す経緯や、どうしてこんな値段で売れるのかなどを紹介してきたけれど、最後にこのDLCの懸念点というか、しょうがないんだけど惜しい点を話していこうと思う。
さっきも言ったとおり、このDLCはTourからの流用が多い。そのため、コースの雰囲気も自ずとTourのようなポップで明るい感じになり、アニメ調なグラフィックになっている。
実はこれが惜しい点で、8のコース制作の理念として、リアリティのあるグラフィックというか、質感の良いグラでコースを作っているような感じが見られた。
だが、このDLCのコースから一変、これまでのリアリスティックなコースとは異なって、かなりポップで、悪く言えばチープに見えてしまうようなコースが多い。
俺はこの乖離がすごい惜しいと思ってる。
もちろん値段や戦略上、Tourのようなポップな感じで作らざるを得ないのはわかってるんだけど、やっぱりここは8のリアリティあふれる質感で作ってほしかったという気持ちが残ってしまった。
って言ってはいるんだけど、「スカイガーデン」と「キノピオサーキット」を除いた6コースの仕上がりにはとても満足してるし、48コースを2500円で遊べる太っ腹さには勝てないで、任天堂さんにはこの調子で頑張ってもらいたい。
あとBGMのアレンジはまじで神。
てことで今回はここまで。次回は第一弾の各種コースの感想、コース予想、願望でもかけたらなと思う。
じゃ。