げに一刻も千金の

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【「予感していた」だからこそ痺れる】日本三國のオープニング「火種」を考察!【キタニタツヤ】

キタニタツヤがオープニング曲「火種」を作っているということで見始めた「日本三國」。この記事を読んでいる皆さんと全く同じことを僕も思いました。そう、「このアニメ面白すぎないか!?!?!?」ってことです。

そして僕はアニメの更新が待ちきれず、すぐに原作漫画を読み始めました。そしたらもう面白いこと面白いこと。そして更に気づくことが一つ。「火種って日本三國に余りに合いすぎている!!!」

てことでキタニタツヤ「火種」が如何に「日本三國」にマッチしているかを熱弁していこうと思います。(あくまで一個人の見解です。適当に聞きながすのがオススメです。)

youtu.be

(↑知らない人は一旦上の動画を見てくださいきっと引き込まれるはず)

楽曲「火種」と日本三國の雰囲気の一致

日本三國の舞台は近未来。と言っても皆さんが想像するようなテクノロジー進化したようなものではありません。

令和末期、衰退した日本は世界で起きた核戦争の影響で多くの難民が流入した。そこからCOVID-19を超えるウイルスの猛威や東北大震災を超える大震災、悪政、重税に飢饉の影響で民衆の暴力革命が起き国体は崩壊。人口は10分の1以下まで減り文明は明治時代初期のレベルまで落ちた上に大和、武凰、聖夷の3つの国に分裂することとなった。そこからおよそ1世紀の時を経た大和歴56年、大和の愛媛郡に生まれ育った三角青輝を軸に日本再統一の物語が幕を開けるー。

この作り込まれた世界観で三国志をやってくのが本当にたまらないんですよね!で、この時代の文明レベルは大体明治時代あたりまで後退しているんですが、「火種」を聞いてみるとそんな雰囲気が出てるんですよ!

明治時代といえば日本が開国し、欧米列強との渡り合いを余儀なくされる中で国力を増していき、そして西欧文化が深く根付いていく時代。そんな力強さと盛り上がり、その中で強く残る「日本」の文化イメージ。そのような要素が楽器や曲の構成から伝わってきますよね!!


歌詞考察

まずは歌詞全文を見てみましょう!

赤々と燃ゆ灯火に
絶えず絶えず、夜半の嵐荒ぶ
胸の火床に設えた
鉄を肥やす鞴(ふいご)の如く

猫も杓子もはじめの火をいつしか忘れてしまう
今や頭上の、赫灼(かくしゃく)たる日の輪の
昇り来たる方を見よ!

花篝、咲きを照らし
行く末はさてもさても暗く朧なれど
ひたに見つめるだけ

ゆらゆら踊る火種、燃やせ、燃やせ!
この生の千秋楽まで
ざらざら粘る摩擦の只中で
向かい風が吹くのを強く予感していた

黒く炭化した感情の内側で燻っている
この熱に息を吹きこんでくれ
遠い先の先のその先で燃え尽きるまで
踊る火種、燃やせ!

青々と輝るその瞳
されどされど夢は遠く霞む
魑魅魍魎(すだまみずは)が犇(ひし)めきたち
明日も知れぬ薄ら氷(ひ)の上

どの選択も伸るか反るか
答えは神のみぞ知る
咲くも咲かずも、終わりは程遠い
果てるまで続く

ちらちら揺らめく風前の灯火
今に果てそうにふらふらり
ここから建てる塔のはじめの杭
明日が重なっていく基(もとい)

ゆらゆら踊る火種、燃やせ、燃やせ!
この生の千秋楽まで
ざらざら粘る摩擦の只中で
向かい風が吹くのを強く予感していた

黒く炭化した感情の内側で燻っている
この熱に息を吹きこんでくれ
遠い先の先のその先で燃え尽きるまで
踊る火種、燃やせ!

かっこいい歌詞だこと!

あと漢字検定かって位難しい読みが出てきてますね。鞴(ふいご)、赫灼(かくしゃく)とか魑魅魍魎(すだまみずは)なんかは「ちみもうりょうじゃないの?」って思いますよね。さすが東大文学部卒、語彙力が豊富ですね。

ココからは個別に見ていきましょう。

全てを約束を果たす推進力にする

赤々と燃ゆ灯火に
絶えず絶えず、夜半の嵐荒ぶ
胸の火床に設えた
鉄を肥やす鞴(ふいご)の如く

夜半の嵐 夜に吹く嵐、また聖人の詠より一夜のうちに桜を散らしてしまう嵐、気づかないほんのしばらくの間に変化が起こることのたとえ

鞴 炉に空気を送り込む送風器具

まず、「赤々と燃ゆ灯火に」は主人公、青輝の内面を表していると思います。亡き妻との約束を果たそうとする彼の心には熱い灯火が灯っているはずです。そして「絶えず絶えず、夜半の嵐荒ぶ」では彼に降りかかる様々な事柄、つまり妻の死やサラサラヘアー美少年の相棒枠義経との出会いなどなどが絶えずに起こっていく様子を表していると思います。

そして「胸の火床に設えた 鉄を肥やす鞴(ふいご)の如く」にてその青輝にとっては厳しい展開を生み出すかもしれない物事さえも、約束を果たす推進力になるということを示しているのでしょう。

最初の情熱を思い出せ!

猫も杓子もはじめの火をいつしか忘れてしまう
今や頭上の、赫灼(かくしゃく)たる日の輪の
昇り来たる方を見よ!

猫も杓子も 誰も彼も

赫灼 光り輝いて美しいこと

「猫も杓子もはじめの火をいつしか忘れてしまう」では亡き妻との約束がどれだけ大事なものであっても、最初の熱量を失う可能性を示唆しています。それに対して頭上にある「赫灼たる日の輪」の煌々たる燃え方を見て、最初の情熱を思い出せと語りかけているのではないでしょうか?

「咲き」は「先」と「小紀」のダブルミーニング

花篝、咲きを照らし
行く末はさてもさても暗く朧なれど
ひたに見つめるだけ

花篝 夜桜を引き立てるために焚かれる篝火

はい、最初の激エモポイント来ました。それが「花篝、咲きを照らし」ってところです。単純に字面だけで考えれば花篝の説明をしてるだけに見えますよね。

ただ、この「咲き」は妻の名前「小紀」、そして青輝の行く「先」のダブルミーニングになっていると考えられます!

オープニングの映像でもこの歌詞が流れる部分ではウェディングドレスに身を包んだ小紀が登場します。そして、「行く末はさてもさても暗く朧なれど ひたに見つめるだけ」の部分は妻との約束を果たす道筋はしっかりと見えるものではないけど、それでも一心に見つめ続ける青輝と一致しますよね!

あえて「予感していた」という歌詞にすることが青輝らしさを生む

ゆらゆら踊る火種、燃やせ、燃やせ!
この生の千秋楽まで
ざらざら粘る摩擦の只中で
向かい風が吹くのを強く予感していた

曲が大いに盛り上がりサビ部分。まず前半では約束という火種を燃やし死ぬまで保ち続けろという熱いメッセージが感じ取れます。そして、この部分は青輝だけでなくこの作品に出てくる多くキャラクターに当てはまる部分だと思います。詳しく語るとネタバレになるので、今後のアニメの展開をぜひお楽しみ!

そして来ました激エモポイント2つ目。それは「向かい風が吹くのを強く予感していた」ってところです!普通の曲の歌詞であれば「予感していた」なんて確定しない表現を使わず、「風が我が身を押してくれている」なんて表現をしがちだと思います。ではなんで「予感していた」と表現しているのか。それは青輝が軍師として頭脳を活かして風を読み、それを元に大胆な行動を起こしてくからです!

今作では青輝が置かれている状況から自分がなすべきことを考え、行動していきます。普通にやれば出来ないことも、彼の天才的な知略によってなし得てしまうのです。そんな様子を「強く予感していた」なんて一言で表現しているのは本当にすごいですよね!

約束を守るための冷静さ

黒く炭化した感情の内側で燻っている
この熱に息を吹きこんでくれ
遠い先の先のその先で燃え尽きるまで
踊る火種、燃やせ!

妻を殺されたことを知った瞬間、心の中にあった様々なものが燃え尽きて炭化し、その元凶である内務卿、平殿器を殺そうかと逡巡します。しかし、すぐに妻との約束を思い出してまた心の熱が宿り、極めて冷静に対処した青輝。そんな姿を前半の歌詞で見ることが出来ます。

そして「遠い先の先のその先で燃え尽きるまで 踊る火種、燃やせ!」では妻との約束を果たすまで、その心燃やし続けろということを表しているのではないでしょうか。なお、この部分の「先」も「小紀」とのダブルミーニングであると思われます。

魑魅魍魎(すだまみずは)が犇(ひし)めきたち

青々と輝るその瞳
されどされど夢は遠く霞む
魑魅魍魎(すだまみずは)が犇(ひし)めきたち
明日も知れぬ薄ら氷(ひ)の上

「青々と輝るその瞳」はまさに主人公青輝のことを表してますね!とはいえこんなおしゃれな主人公の匂わせできる曲なんてなかなかないと思います!その後の歌詞では青輝の約束を果たす道は遠く、様々な厄介な問題や人物が道を塞いでまるで薄い氷上にいるような危うさにあることを表していると思います。

今後の展開の暗示

どの選択も伸るか反るか
答えは神のみぞ知る
咲くも咲かずも、終わりは程遠い
果てるまで続く

「どの選択も伸るか反るか 答えは神のみぞ知る」この歌詞、一見すると普通の歌詞の様に見えると思うんですが、実はこの歌詞にも深い意味が込められていると考えます。それは、おそらく1期の後半あたりでくるであろう展開の暗示です!詳しく言うとネタバレになっちゃって避けますのでぜひお楽しみに!

(※知ってる人向けにいうと藤3世が自我を出すあたりの展開や、龍門の茶道シーンなどを暗示していると思います)

建てる塔のはじめの杭がエモすぎる

ちらちら揺らめく風前の灯火
今に果てそうにふらふらり
ここから建てる塔のはじめの杭
明日が重なっていく基(もとい)

ラスサビの前、静かになってからどんどん盛り上げてくれるパートですね。楽曲が静かになるところでは「ちらちら揺らめく風前の灯火 今に果てそうにふらふらり」という歌詞になっており曲調とものすごくあっています。

そして最後の激エモポイントそれが「ここから建てる塔のはじめの杭 明日が重なっていく基(もとい)」のところです!実は似たようなセリフを青輝は言ってます!それは原作2話の一場面、彼は旧時代の高層ビルを見て「あの高層ビルも、1本の杭を設ける所から始めたように、儂もまた、この一歩から始めようと思う」と考えるところです。

何も持たない状態で大阪にきた青輝が少しづつ仕事と時間を重ねることで約束へと近づいていく、そんな様をこの歌詞が表現しているんだと思われます!

最後に

てことで日本三國のオープニング「火種」について考察してみました。今の所、年に1作品あるかどうかくらいの神アニメになりそうなので、気になっている方、早めに見初めて他の人にマウンティングしたい方などはぜひ見てみてください!

他にも「私はこう思います!」みたいな考察があればコメント欄にて教えてください!

じゃ。